
💡 この記事のポイント
本記事では、アサーティブ・コミュニケーションと、コミュニケーション研修の概要を紹介します。アサーティブな手法とPREP法・DESC法を組み合わせた体験型のコミュニケーション研修は、若手社員から管理職まで対応し、職場で即実践できる伝え方のスキルを習得できます。
「ちゃんと説明したのに、なぜか伝わっていなかった」
「上司に意見を言いたいけれど、どう切り出せばいいかわからない」
「部下への指示がうまく伝わらず、同じミスが繰り返される」
このような職場のコミュニケーションのズレは、決して珍しいことではありません。むしろ、多くの職場で日常的に起きている悩みかもしれません。
伝える力は、生まれつきの才能ではありません。正しい方法を知り、繰り返し実践することで、誰でも身につけられるスキルです。その土台となる手法のひとつが、アサーティブ・コミュニケーションです。
アサーティブ・コミュニケーションとは
自分も相手も尊重する伝え方
アサーティブ・コミュニケーションとは、「自分の意見や気持ちを、相手を尊重しながら率直に伝えるコミュニケーションスタイル」のことです。
「アサーティブ(assertive)」は日本語で「自己主張できる」「積極的な」という意味を持ちますが、ただ単に強く主張することではありません。自分の意見をしっかり伝えながら、同時に相手の意見や感情にも敬意(リスペクト)を払う——その両立がアサーティブの核心なのです。
3つのコミュニケーションタイプ
コミュニケーションのスタイルは、大きく3つのタイプに分類できます。
・攻撃型(アグレッシブ)
特徴は、「自分の意見を強く押し通す。一方的に価値観を押し付ける。相手への配慮が足りない。」などです。職場での例では、「なぜできないんだ」と一方的に責める態度などがあげられます。
・受動型(ノンアサーティブ)
特徴は、「相手に合わせすぎる、言いなりになってしまう。自分の意見を言えない。」などです。職場での例では、無理な依頼にも関わらず「わかりました」と引き受けてしまうことなどがあげられます。
・アサーティブ(対等・尊重)
特徴は、「自分の意見を伝えつつ、同時に相手も尊重する」ということです。職場での例では、「私はこう思います。あなたの考えも聞かせてください。」などがあげられます。
職場で攻撃型や受動型のコミュニケーションがある場合は、コミュニケーションのズレによるトラブルが発生しやすいと言えるでしょう。
攻撃型コミュニケーションでは、一方的に強く押し付けた意見に対して返答する余地さえ生まれないかもしれません。受動型コミュニケーションでは、意見を言えない、本意を伝えられないことに起因するトラブルにつながる可能性があります。
理想は、アサーティブなコミュニケーションが浸透していることです。自分の意見や気持ちを正直に伝えつつ、同時に相手の立場を尊重するというスタイルによって、双方の誠実な態度のもとで安心して意見を伝えることができます。
なぜ、職場でアサーティブが求められるのか
現代の職場環境はますます複雑になっています。働き方の多様化、テレワークの普及、世代間・文化間の価値観の違い。また会議は対面ではなくリモートが増えています。こうした環境では、空気を読む・察するだけのコミュニケーションには限界があります。
アサーティブなスタイルは、コミュニケーションだけに留まらず、対人スキルの基盤となる手法です。リーダーシップ、ファシリテーション、チームマネジメント——いずれも、アサーティブな伝え方があってこそ機能します。まず職場の全員がこの基盤を持つことが、組織全体のコミュニケーション改善への第一歩です。
このような方におすすめします
若手社員の方へ
・自分の意見を会議で発言できない
・同僚へのお願いの仕方がわからない
・上司への報告・連絡・相談がうまくできない
入社から数年は、コミュニケーションの型を身につける最も重要な時期です。アサーティブな伝え方を早い段階で習得することで、他のビジネススキルとの相乗効果が生まれ、その後のキャリア形成の土台をしっかりつくることができるでしょう。
新任管理職・チームリーダーの方へ
・部下への指示・フィードバックがうまく伝わらない
・部下の意見を引き出せない
・上司と部下の板挟みでストレスを感じている
管理職やリーダーになると、上司・部下・他部署など、多方面への伝え方が求められます。アサーティブ・コミュニケーションは、立場や関係性に応じた適切な伝え方を実践するための核となるスキルです。それぞれの場面でうまく立ち回れる人は、アサーティブな伝え方を心得ていることが多いです。
キャリアデザインXPのコミュニケーション研修の特徴
NHKの国内外プロジェクトから学んだ「伝わるコミュニケーション」
キャリアデザインXP代表は、NHKメディア技術部門に32年間勤務し、オリンピック・サッカーW杯など数多くの海外TV中継プロジェクトに携わってきました。
国際的な現場では、異なる文化・言語・価値観を持つ専門家やクリエイターと協働します。「暗黙の了解」「以心伝心」というアプローチは通用しません。まず相手の立場・背景を尊重した上で自分の意図を明確に伝える——アサーティブ・コミュニケーションの本質、そして「伝わる力」の知見を、まさに実務で体得してきた経験が、本研修プログラムの土台になっています。
PREP法・DESC法を組み合わせた実践設計
本研修では、アサーティブ・コミュニケーションだけでなく、あわせてPREP法とDESC法の2つのフレームワークを学び、それぞれ組み合わせることで効果的なコミュニケーションのスキルを習得します。
PREP法では論理的に伝える構造を身につけ、DESC法では客観的かつ冷静に自己主張する方法を実践します。
ロールプレイ中心の体験型——「知っている」から「使える」へ
知識をインプットするだけでは、職場で使えるスキルになりません。本研修では、ペアワーク・グループワーク・ロールプレイを中心とした体験型プログラムを採用しています。実際の職場を想定したシナリオで繰り返し実践し、相互フィードバックを通じて改善することで、「明日の職場からすぐ使える」スキルとして定着させることをゴールとしています。
コミュニケーション研修プログラムの内容(180分)

コミュニケーション研修——基本プログラム
本研修は集合リアル形式、3時間で実施します。参加人数は最大20名です。
| 時間 | 内容 |
|---|---|
| 0:00〜0:20 | 導入:「伝える」と「伝わる」の違い/ノンバーバルコミュニケーション |
| 0:20〜0:50 | PREP法実践:インプット/ペアワーク(報告・相談・依頼) |
| 0:50〜1:00 | 休憩 |
| 1:10〜1:40 | DESC法・アサーティブ:上司・部下・顧客への伝え方 |
| 1:40〜2:20 | ロールプレイ・グループワーク:事例ベースで実践 |
| 2:20〜2:40 | フィードバック・振り返り:相互フィードバック・講師コメント・質疑応答 |
| 2:40〜3:00 | まとめ・行動宣言:個人行動目標を宣言・アンケート回答 |
研修で得られる達成度・期待できる効果
個人レベルの変化
- 自分の意見を、相手を尊重しながら率直に伝えられるようになる
- 報告・相談・依頼・提案など、職場の様々な場面で適切に伝えられるようになる
- 感情的なやりとりを減らし、建設的な対話ができるようになる
- 上司・部下・同僚など、相手や状況に応じた伝え方を使い分けられるようになる
組織レベルの変化
- コミュニケーションのズレによるミスや手戻りが減少する
- 報連相がスムーズになり、業務効率が向上する
- 意見を言いやすい雰囲気が生まれ、心理的安全性が高まる
- 相互尊重の浸透によって職場内の人間関係が円滑になる
研修後のアフターフォロー—キャリアデザインXPならではの強み
研修当日を終えて、そのまま過ごしてしまうと、効果は十分ではありません。キャリアデザインXPでは、研修後にアフターフォローとして参加者への相談サポートにも対応しています。
研修で学んだスキルを職場で実践する中で、うまくいかないことや、新たな課題が出てくるのは自然なことです。そうした一人ひとりの状況に合わせて、国家資格キャリアコンサルタントが個別に相談に応じます。
- 研修後のスキル定着状況の確認
- 職場での実践における個別課題の解決
- さらなる成長に向けたキャリアアドバイス
スキル習得にとどまらず、継続的なアフターフォローで一人ひとりの成長を支援できるのが、キャリアデザインXPならではの特長です。
※キャリア面談は法人のお客様向けの優待価格にて対応しています。
料金・実施概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 研修時間 | 180分(3時間) |
| 対象人数 | 〜20名 |
| 実施形式 | 集合リアル(オンライン不可) |
| 料金(〜16名) | 120,000円(税別) |
| 料金(17〜20名) | 150,000円(税別) |
| オプション | 研修後キャリア面談 5,000円〜/名(法人優待価格) |
※基本料金あり。交通費は別途実費。東京近郊以外の出張は宿泊費が加算される場合があります。
よくある質問
-
オンラインでの研修は対応していますか?
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コミュニケーション研修は、会場でのロールプレイ・グループワークを重視した体験型プログラムのため、集合リアル形式のみの対応となっています。
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他の研修会社との違いは何ですか?
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当社独自のポイントは2つです。1つは、NHKの国内外プロジェクトで培った代表の実体験に基づくプログラム設計です。もう1つは、研修後のキャリア面談による継続的なアフターフォローです。
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参加人数が20名を超える場合はどうなりますか?
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複数回に分けての実施をご提案しています。まずはお気軽にご相談ください。
まとめ

アサーティブ・コミュニケーションは、相手を尊重しながら、自分の意見を率直に伝えるスキルです。すべての対人コミュニケーションの基盤となる手法であり、若手社員から管理職まで、職場のあらゆる場面で役立ちます。
キャリアデザインXPのコミュニケーション研修では、NHKの国内外プロジェクトで培った実体験に基づくプログラムと、ロールプレイ中心の体験型設計、そして研修後のキャリア面談によるアフターフォローで、「知っている」から「使える」へのスキル定着を支援します。
職場のコミュニケーション改善にお悩みの方、研修の導入をご検討の方は、ぜひお気軽にご相談ください。
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さらに効果を高める——他のビジネス研修との組合せ
コミュニケーション研修で「伝わる力」の土台を身につけた後、以下の研修と組み合わせることで、さらなるスキルアップが期待できます。
リーダーシップ研修
信頼が、人を動かす力になる。
アサーティブな伝え方での相互尊重を基盤として、ここでは信頼関係を軸としたサーバントリーダーシップを学び、人をまとめ・動かす力を育てます。コミュニケーション研修と組み合わせることで、部下・メンバーへの指示やフィードバックがより効果的になります。
ファシリテーション研修
「場を動かす力」を実地で鍛える。
会議で「話が脱線する」「意見がまとまらない」——そうした悩みを解消する研修です。
会議でメンバーからの意見を促し、議論の方向性を導くプロセスでは、ファシリテーター自身がアサーティブに自分の意見を伝えられるからこそ、場をまとめる力が発揮されます。コミュニケーション研修と組み合わせることでファシリテーション・スキルとの相乗効果が期待できます。
この記事を書いた人

小栗 裕二 キャリアデザインXP代表
国家資格キャリアコンサルタント、2級ファイナンシャルプランナー。前職NHKで1000人以上のキャリア面談経験。キャリア相談では、理論と実践経験を活かした伴走型支援でお客様のお悩み・課題に対応いたします。ビジネス研修では、多くの海外プロジェクトで培った経験と知見を盛り込んだプログラム内容で研修サービスを提供いたします。





